カラミざかり 原作/桂あいり 累計販売数400万部突破 伝説の青春同人マンガ実写化 小野六花 石原希望 レビュー
漫画作品が実写化されるというと、多くの方々がどういった観念をお持ちでしょうか。
「原作から大きくかけ離れたキャラクターデザインではないか!」「これでは、原作の世界観は理解されてないではないか!」「なんというキャスティングの誤りだ!」といった形で、一般の方々からは非常に厳しい意見が寄せられることが多いかと存じます。
しかしながら、こちらの作品においては原作への忠実度は非常に高いと断言できます。
皆様がウェブページの宣伝を通して目にした、言わばそのままのものがここに反映されております。
特にキャスティングには一言も二言も語りたいくらい、特に抜群のまとまりがあります。
俳優の小野六花さんや石原希望さんの起用が素晴らしいのはもちろんですが、それに加えメインの男性キャスティングがこれまでにないほど見事な解釈一致を見せてくれます。
演技力の貴重性についても触れておきたいところですがそれを差し引いても、このキャスティングの素晴らしさは特筆すべきものがあり、キャスティングを手掛けた担当者には勿論のこと、深くお見事と言わざるを得ません。
上記のように私たちから溢れんばかりの称賛が寄せられているにもかかわらず、なぜ評価値が完全評価でないのかと疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その答えは非常にシンプルで、既に言及されている通りです。
その通り、これほどの完成度ゆえに途中で離れられないのです。
単なるアダルトビデオではなく、一つの映像作品としての鑑賞が行えるという素晴らしさがあります。
残り時間が3分を切ったことを示すプログレスバーを見た時に、「あれ?いつ動作に移せばよかったのか?」と疑問が頭を過るほどに、私はこの作品の中に深く没入し、手を動かすことを忘れてしまったのです。
瞬時に満足感を求める方々には、この作品が最適とは言えないかもしれませんが、原作を楽しまれている方が、興味が少しでも湧かれている方に対しては、安心してお勧めできる作品と感じました。